海南の家|屋外にも“居場所”がある暮らし

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ブログ


みなさん、こんにちは。

大阪・岸和田、南大阪、和歌山を拠点に『住まいに愛着を』をコンセプトに活動している I Live|田辺弘幸建築設計事務所の田辺です。


今回は、「海南の家|屋外にも“居場所”がある暮らし」というテーマでお話しします。

家づくりでは室内の間取りに意識が向きがちですが、暮らしの豊かさは「外とのつながり」で大きく変わります。海南の家では、敷地の魅力を活かしながら、屋外にもいくつかの“居場所”をつくりました。





屋外の居場所があると、暮らしの選択肢が増える



屋外の居場所は、特別なイベントのためというより、日常の選択肢を少し増やすためのものです。

同じ家の中でも、座る場所が変わるだけで気分が切り替わるように、外にも「ここが落ち着く」という場所があると、季節や時間に合わせて暮らしが自然に動きます。


海南の家では、外に「使い分けできる居場所」を点在させることで、庭が単なる景色ではなく、生活の一部になるように考えました。





1|中二階リビングから連続する、樹に寄り添うウッドデッキ



まずは、中二階のリビングからそのまま連続するウッドデッキ。

ここは、既存の大きな樹に寄り添うためのスペースです。


一歩出ると、葉の揺れや木漏れ日がすぐそばに感じられて、室内とは違う時間の流れになります。

「外に出る」というより、暮らしが少しだけ外側へにじむような感覚。庭を眺める視点場としても、気分転換の居場所としても、ちょうどいい距離感をつくっています。




2|1.5階テラスの下にある、庭を楽しむための“ちょっとした場所”



もう一つは、1.5階のテラスの下にできるスペースです。

ここは主役というより、庭を楽しむためのちょっとした居場所。


日差しが強い日でも影が落ちて涼しく、少し雨がぱらつく日でも居場所が残る。

庭の中にこういう“逃げ場”があると、外時間のハードルが下がります。椅子を一つ置くだけでも成立する、気軽な外の居場所です。




3|屋外用ソファを設えたアウトドアリビング



そしてもう一つ、海南の家らしいのが屋外用ソファを設えたアウトドアリビングです。

庭の中に「腰を落ち着けて過ごせる場所」をつくると、外の時間がぐっと日常に近づきます。


屋外用ソファは、椅子を並べるよりも滞在の姿勢がリラックスして、家族や友人との距離感も自然になります。

コーヒーを飲む、夕方に風を受ける、季節の匂いを感じる。室内のリビングとは違う、もう一つのリビングが庭に生まれます。


ここで大事なのは、単に家具を置くだけではなく、背景のつくり方です。

植栽や塀で視線を受け止めて、落ち着ける輪郭をつくる。足元の素材や段差で“場”として整える。そうすると、屋外でも「居場所」になります。




敷地に余裕があるからこそできた「多様な庭」



海南の家は、敷地に余裕があるからこそ、多様なお庭をつくることができました。

一か所に全てを詰め込むのではなく、樹のそば、陰になる場所、視線が抜ける場所など、庭の中にいくつかの性格をつくることで、居場所に自然と違いが生まれます。


庭を一枚の平面として扱うのではなく、気分や季節で選べる“居場所の集合”として整える。

その考え方が、住まいの使い方まで柔らかくしてくれます。





コンパクトな敷地でも、庭を楽しむ暮らしはつくれる



ここまで読むと、「海南の家は敷地に余裕があるからできる」と感じるかもしれません。

たしかに敷地条件は大きいです。


でも、コンパクトな敷地でも工夫をすることで、庭を楽しむ暮らしは十分につくれます。


ポイントは、庭を「大きさ」ではなく「扱い方」で考えることです。


  • 庭を“大きく”つくるより、“よく見える位置”につくる
    窓の高さ、椅子の位置、視線の抜けを先に決めると、庭が暮らしに効いてきます。
  • 外に出る場所は1箇所でもいいので、出やすくする
    段差を抑える、庇をつける、床をつなげる。外が日常になります。
  • 全部見せない
    目隠しや植栽で背景が整うと、庭は“落ち着ける場所”になります。
  • 小さな居場所を一つだけつくる
    デッキでも、軒下でも、ベンチでもいい。庭が「眺め」から「使う」へ変わります。



庭は面積よりも、視線・陰影・居場所で豊かになります。





まとめ|屋外にも居場所があると、家がゆっくり育つ



海南の家では、屋外にもいくつかの居場所をつくり、庭を暮らしの一部として取り込む設計をしました。

中二階リビングから連続する、既存の大きな樹に寄り添うウッドデッキ。

1.5階テラスの下にある、庭を楽しむためのちょっとした居場所。

屋外用ソファを設えたアウトドアリビング。


大げさな仕掛けではなく、「少し外に出る」「少し庭を見る」「外で腰を落ち着ける」が増えていく。

その積み重ねが、住まいへの愛着を育ててくれると感じています。


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I Live|田辺弘幸建築設計事務所

田辺 弘幸(たなべ ひろゆき)
昭和56年12月12日生まれ
一級建築士
大阪府岸和田市生まれ


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