リビングに隣接する和室のメリット|家族が集まる住まいのつくり方

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ブログ

みなさん、こんにちは。

大阪・岸和田、南大阪、和歌山を拠点に、「住まいに愛着を」をコンセプトに活動している、I Live|田辺弘幸建築設計事務所の田辺です。


お盆休みに入り、家族や親戚と集まって過ごす方も多いのではないでしょうか。

普段はそれぞれの場所で暮らしていても、お盆やお正月になると、久しぶりにひとつの家に人が集まる。

いつものリビングに人が増え、みんなで食卓を囲んだり、子どもたちが遊んだり、いつもより遅い時間まで話をしたり。


そんな「家族が集まる日」のことを考えると、改めて和室のある住まいのよさを感じます。

今回は、リビングに隣接して和室を設けた住まいをご紹介します。


リビングの隣に和室を設ける


この住まいでは、リビングに面して和室を計画しました。

リビングと和室の間には大きな障子を設けています。

障子を開ければ、リビングと和室がひと続きの大きな空間に。

普段はそれぞれの場所として使いながら、お盆やお正月など大勢の人が集まるときには、LDKから和室まで一体的に使うことができます。


子どもたちは畳の上で遊び、大人は食卓を囲んだり、畳に腰を下ろして話をしたり。

家族それぞれが好きな場所で過ごしながら、同じ空間を共有できます。

住宅の広さそのものを変えることはできませんが、建具の開け閉めによって、必要なときに空間を大きく使うことはできます。


これも、リビングと和室を隣接させるメリットのひとつです。



障子を閉めれば客間や寝室に


一方で、障子を閉めれば和室は独立したひとつの部屋になります。


来客時には客間として。

親や兄弟、子どもや孫が泊まりに来たときには寝室として。


普段はリビングとつながる場所でありながら、必要なときにはプライバシーを確保した個室になる。

「開ける」「閉じる」というシンプルな操作だけで、空間の役割を変えることができます。


最近は和室を設けない住宅も増えていますが、こうした柔軟性は和室ならではの魅力だと思います。





和室は用途をひとつに決めなくてもいい


家づくりでは、それぞれの部屋の用途を決めながら間取りを考えていきます。

リビング、ダイニング、寝室、子ども部屋、書斎……。


もちろん、必要な場所をきちんと確保することは大切です。

ただ、住宅は完成してから何十年と使い続けるものです。

その間に子どもが生まれたり、成長したり、独立したり。

親族が集まることもあれば、誰かが泊まりに来ることもあります。

家族の人数も、暮らし方も変わっていきます。


だから私は、住宅の中に**「用途を決めすぎない場所」**があることも大切だと考えています。

和室は、その代表的な場所です。


畳の上でゴロンとする。

小さな子どもの遊び場にする。

洗濯物をたたむ。

来客を迎える。

家族みんなで食卓を囲む。

布団を敷いて寝る。


そのときの暮らしに合わせて、同じ場所がさまざまな役割を担ってくれます。


和室は「何畳あるか」より「どうつながるか」


和室を計画するとき、

「4.5畳あればいいですか?」

「6畳必要ですか?」

といったご相談をいただくことがあります。


もちろん広さも大切ですが、設計する側としては、それ以上に**「和室をどこにつくり、ほかの空間とどうつなげるか」**を大切にしています。

例えば同じ6畳の和室でも、廊下の先に独立して設ける場合と、リビングの隣に設ける場合では、日常の使われ方が大きく変わります。

庭に面しているかどうかでも、その場所での過ごし方は変わります。

そして、壁で完全に仕切るのか、大きな建具で開放できるようにするのかによっても、空間の可能性は変わってきます。


今回の住まいでは、障子を大きく開けることで、リビングと和室がひと続きになるように計画しました。

単純に「和室という部屋をひとつ増やす」のではなく、

必要なときに、暮らしの場所を広げられる余白をつくる。

そんな考え方で設計しています。



家族が集まる日のことも考えた家づくり


家を建てるときは、どうしても普段の生活を中心に間取りを考えます。

朝起きて、食事をして、仕事や学校へ行き、帰宅して家族で過ごす。

もちろん、その「普通の日」を快適にすることが住宅設計では何より大切です。

でも、一年の中にはいつもとは少し違う日もあります。


お盆やお正月。

誕生日や家族のお祝い。

久しぶりに帰省した子どもや孫を迎える日。

友人が遊びに来る日。


そんなとき、普段の暮らしを邪魔することなく、自然と人を受け入れられる場所があると、家での過ごし方はぐっと広がります。

そのためだけに普段使わない大きな客間を用意するのではなく、日常では家族が使い、必要なときには人を迎える場所になる。


リビングに隣接した和室は、そんな役割を担うことができます。

毎日の暮らしにも使えて、家族が集まる特別な日にも応えてくれる。

用途をひとつに決めないからこそ、和室は家族の変化や時間の積み重ねを受け止めてくれるのだと思います。


家族が集まることの多いこの季節に、これから家づくりを考える方には、「和室をつくるかどうか」だけではなく、**「和室を暮らしの中でどう使うか」**という視点から考えてみていただければと思います。



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I Live|田辺弘幸建築設計事務所

田辺 弘幸(たなべ ひろゆき)
昭和56年12月12日生まれ
一級建築士
大阪府岸和田市生まれ


設計事例はこちらをご覧ください


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