新築では出せない空気をつくる|町家リノベーションの魅力

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ブログ

みなさん、こんにちは。

大阪・岸和田、南大阪、和歌山を拠点に『住まいに愛着を』をコンセプトに活動している I Live|田辺弘幸建築設計事務所の田辺です。


今日は、インターンの学生と一緒に THE MAGIC NUMBER さんへ伺いました。

築年数を重ねた町家をリノベーションしたお店です。


町家のリノベーションに関わるとき、いつも意識しているのは、できるだけ年月を重ねたものを活かすことです。

古い建物には、不便さや傷みもありますが、それと同時に、長い時間の中で育ってきた質感や雰囲気があります。

そうしたものは、新築で同じ形をつくろうとしても、なかなか出せるものではありません。


もちろん、ただ古いものを残せばいいわけではありません。

使いにくい部分や安全面に関わるところはきちんと整えながら、残せるものは残し、活かせるものは活かしていく。

そのバランスを探っていくことが、リノベーションの面白さでもあり、難しさでもあると感じています。


THE MAGIC NUMBER さんでも、町家がもともと持っていた空気感を大切にしながら、今の使い方に合わせて空間を整えていきました。

木の色合いや素材の重なり、少し落ち着いた光の入り方、外と内のあいだのような場所の雰囲気。

そうした一つひとつが重なって、この建物ならではの居心地をつくっているように思います。


新築は、ゼロから自由に考えられる良さがあります。

一方で、リノベーションには、すでにそこにある時間を引き継ぎながら、新しい使い方を重ねていける魅力があります。

まっさらな状態からは生まれにくい、少し深みのある空間ができるのは、その建物が歩んできた時間が土台にあるからだと思います。


インターンの学生にとっても、図面や写真だけでは伝わらない空気を、実際の場で感じてもらえる機会になったのではないでしょうか。

建築は、形だけでなく、光や素材、音や距離感も含めて体験するものだと、あらためて感じました。


古い建物を活かすことは、単に懐かしさを残すことではありません。

その場所に積み重なってきた時間を受け取りながら、これから先の時間につないでいくことでもあります。

町家リノベーションには、そんな魅力があると思います。

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I Live|田辺弘幸建築設計事務所

田辺 弘幸(たなべ ひろゆき)
昭和56年12月12日生まれ
一級建築士
大阪府岸和田市生まれ


設計事例はこちらをご覧ください


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