土間のある家が増えている理由|現代における中間領域の価値

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みなさん、こんばんは。
大阪・岸和田を拠点に、「住まいに愛着を」をコンセプトに活動している I Live|田辺弘幸建築設計事務所の田辺です。


最近、土間を取り入れた住宅が増えています。かつては農作業や商売の場として使われていた土間空間ですが、現代の住まいにおいてもその魅力が再評価されています。


今回ご紹介する住まいでは、土間が建物と道路との緩衝帯のような役割を果たしています。外から直接室内に入るのではなく、土間を経由することで、まちとの距離感を程よく保ちつつ、家の中へとつながる空間をつくっています。


土間は床を一段下げ、仕上げもコンクリートや洗い出しなど、外部と同じような素材感で構成されることが多いため、靴のまま入れる“半外”のような空間になります。この曖昧な性質が、都市と自然、外と内、家族と来客といった関係性に柔らかな緩衝地帯を生み出してくれるのです。




写真にあるように、土間には階段や光を取り込む開口部が配置されており、視線と風が抜ける気持ちのよい空間となっています。さらに、土間に面した引き戸の奥には木の床と梁が印象的なリビングが広がり、空間の対比が住まいに豊かさをもたらしています。


また、土間は“暮らしに余白をつくる”という意味でも注目されています。現代の住まいは機能的でコンパクトになってきましたが、その分、余白のある場所、使い方を決めすぎない場所があることで、暮らしの自由度が高まります。たとえば、自転車やベビーカーを置いたり、ちょっとしたDIY作業をしたり、子どもがどろんこで帰ってきてもそのまま受け止めてくれる懐の深さがあります。

土間は、ただの通路ではありません。暮らしと外界、日常と非日常、人と人をつなぐ“中間領域”として、いま再び住まいにおいて大きな意味を持ち始めています。


暮らしに少し余白がほしいと思ったとき、土間のある家をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

庭間の家


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I Live|田辺弘幸建築設計事務所

田辺 弘幸(たなべ ひろゆき)
昭和56年12月12日生まれ
一級建築士
大阪府岸和田市生まれ


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