建築探訪『京都国際会館ー大谷幸夫氏設計』

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みなさん、こんにちは。大阪、岸和田、南大阪、和歌山を拠点に『住まいに愛着を』をコンセプトに、住まうごとに味がでる家づくりを目指している I Livel田辺弘幸建築設計事務所の田辺です。


昨日京都国際会館の見学ツアーに参加させていただきました。京都国際会館は建築家の大谷幸夫氏の設計で1966年に開館したモダニズム建築の代表作の一つ。公開コンペで195点の中から選ばれました。


京都国際会館の建築は、約68度に傾斜した鉄筋コンクリートの壁や柱と水平の梁が重なり合い、台形と逆台形の空間の組み合わせで構成さています。これらの構造は、宝ヶ池とその周囲の山並みに溶け込みつつ、どこか日本の伝統建築を思わせる趣を持っています。



伝統建築を連想させる造形は、丹下健三氏の香川県庁舎などとも共通する点がありますが、京都国際会館はより古代の神殿のような力強さを感じさせます。特にコンクリートの「叩き仕上げ」の壁面は圧巻で、砕石と墨を混ぜたコンクリートを手作業で斫り仕上げたもので、膨大な時間と労力が費やされたことを実感させます。この壁が生む圧倒的な迫力は、建築そのものの存在感を際立たせています。


内部の床には波模様が施された絨毯が敷かれ、家具はデザイナー・剣持勇氏によるオリジナルデザイン。照明は大谷事務所や石井幹子氏が手掛けたもので、空間に統一感とモダンな印象を与えています。


中でもロビーの設計が特に印象的でした。広大な空間に高低差を設けることで、さまざまな居場所をつくり出しており、これは国際会議における非公式な交渉の場を意識して設計されたとのことです。「ロビー活動」という言葉が象徴するように、空間そのものが会議を支える役割を果たしています。


その場を彩るのが、剣持勇氏のデザインによるソファ。約60年を経た現在も、オリジナルのインテリアが多く残されており、当時のデザインが現役で活用されている点に感動を覚えました。


京都国際会館は、その時代の建築技術や美意識を見事に結晶化させた建築でありながら、現在も色褪せることなく活躍しています。このような建築が持つ力強さと普遍性を感じることで、建築の持つ可能性と価値を改めて考えさせられる貴重な体験となりました。


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I Live|田辺弘幸建築設計事務所

田辺 弘幸(たなべ ひろゆき)
昭和56年12月12日生まれ
一級建築士
大阪府岸和田市生まれ


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