リノベーション・ムーブメントの先駆者が探る、未来の風景とは - 馬場正尊氏『あしたの風景を探しに』

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ブログ

みなさん、おはようございます。大阪、岸和田、南大阪、和歌山を拠点に『住まいに愛着を』をコンセプトに、住まうごとに味がでる家づくりを目指している I Livel田辺弘幸建築設計事務所の田辺です。

リノベーション・ムーブメントの先駆者である馬場正尊氏の著書『あしたの風景を探しに』を読んで、現代の建築がどのように未来の風景を描き出すのかについて、多くの示唆を得ました。建築設計を基盤としながらも、馬場氏は「東京R不動産」の立ち上げや、エリアリノベーション、パークナイズといった新しいコンセプトを生み出し、都市や地域に新たな価値を提供してきました。その革新的な活動は「どんな風景の中で生きたいのか」という根源的な問いに応えるものであり、未来の都市や空間をどのように作り上げていくべきかを示唆しています。

この書籍では、馬場氏が「見えない未来」に挑むための姿勢が随所に描かれています。石山修武氏の研究室で培われた思想が背景にあり、そこから派生した地域や人々との関わりを重視する視点が、彼のアプローチに深みを与えています。馬場氏の「風景」とは単なる物理的な景観にとどまらず、暮らしや営み、人々の関係性といった「場の力」を重視したものです。建築家の役割を超え、地域や社会に新たな価値を提案する彼の視点は、まさに「リノベーション・ムーブメントの先駆者」としての歩みそのものであると感じました。

本書から学べるのは、先が見えない状況であっても、「何が必要とされているのか」を探り続けるための姿勢です。馬場氏は試行錯誤を重ねながらも、常に新たな仮説を立てては実践し、リノベーションや空間再生を通じて未来の風景を形にしてきました。そのプロセスには、現代を生きる私たちの働き方や生き方についてのヒントも含まれているように感じます。「見えない未来に挑む」という姿勢は、リノベーションを超えて私たちが進むべき未来を考える上で欠かせない視点であると言えるでしょう。

『あしたの風景を探しに』を通して、私自身もまた「どんな未来の風景を創り出したいのか」を改めて考えました。馬場氏の視点からインスピレーションを得て、私もまた、自分が設計する空間が単なる建物としてではなく、未来に向けた価値ある「場」として成長していくことを目指したいと思います。この一冊は、見えない未来に向き合う建築家としての姿勢と、日々の実践から生まれる深い思索が詰まっており、今後も折に触れて自らの方向性を確認するための重要な指針となるでしょう。

では、今日はこのへんで。良い1日を!


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I Live|田辺弘幸建築設計事務所

田辺 弘幸(たなべ ひろゆき)
昭和56年12月12日生まれ
一級建築士
大阪府岸和田市生まれ


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