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みなさん、おはようございます。大阪、岸和田、南大阪、和歌山を拠点に『住まいに愛着を』をコンセプトに、住まうごとに味がでる家づくりを目指している I Livel田辺弘幸建築設計事務所の田辺です。


昨日空き家についての話を聞く機会がありました。2023年の調査によれば、全国の空き家は900万戸、空き家率は13.8%となっています。およそ十軒に一つが空き家となっています。また、2043年には空き家数が1861万戸、空き家率は25.3%となる予測もあります。どんどん増えていく空き家。今日は空き家について少し考えてみたいと思います。


空き家とは

空き家の定義

空き家とは一般的に人の住んでいない家屋を指しますが、2015年に施行された空家等対策の推進に関する特別措置法では、「建築物又はこれに附属する工作物であって居住その他の使用がなされていないことが常態であるもの及びその敷地(立木その他土地に定着する物を含む)。ただし、国又は地方公共団体が所有し、又は管理するものを除く」と定義されています。


常態とはおおむね年間を通して使用実績がないことを指します。つまり1年以上にわたって使われていない住宅等を「空き家」と定義されています。

空き家の問題点

空き家はなぜ問題なのか?

空き家が増えると①治安が悪くなる②景観が悪い③衛生上良くない④災害時に危険である、といった問題が生じます。それぞれ順番にみていきましょう。

治安が悪くなる

空き家が増えてくると、どうしても治安が悪くなります。不法侵入や放火といった犯罪の温床になる可能性があります。人の気配がない場所は犯罪者にとって「目が届きにくい」環境となり、防犯上のリスクが高まります。また、空き家の存在は地域の安全なイメージを損ない、近隣住民の不安感を煽ることにもつながります。

景観が悪い

空き家は時間の経過とともに老朽化し、外壁の剥がれや屋根の崩れ、雑草の繁茂といった問題が発生します。こうした景観の悪化は地域全体のイメージを損ねるだけでなく、不動産価値の低下にも影響を与えます。美しい街並みを守るためにも、空き家の管理は重要です。


衛生上良くない

空き家が放置されると、ゴミの不法投棄や害虫・害獣の住処になることがあります。特に長期間手入れが行われていない場合、カビの発生や水の溜まり場が原因で蚊などの発生源になることも。これらの問題は、周辺住民の健康を脅かす要因となり得ます。


災害時に危険である

老朽化した空き家は、地震や台風などの災害時に倒壊するリスクが高まります。特に密集した住宅街では、隣接する建物への被害が広がる恐れもあります。また、倒壊した空き家が通行を妨げることで、救助や避難の妨げになる可能性も指摘されています。


まとめ

空き家問題を解決するために

空き家の問題は個人だけでなく、地域全体で取り組むべき課題です。自治体や地域住民、専門家が協力し、空き家の利活用や解体の推進に取り組むことが重要です。また、法律や補助金制度を活用して、空き家の適切な管理を進めていきましょう。


放置する期間が長くなると傷みが激しくなり、手をつけることができない状態になってしまいます。空いたまま放置するのではなく、使わないのであれば売却したり賃貸に出したりを検討してみましょう。


リノベーションをして活用しよう

空き家を「新たな価値ある空間」に生まれ変わらせるリノベーションは、特に注目したい解決策の一つです。 例えば、昔ながらの家屋を現代のライフスタイルに合った住居や店舗へと改修することで、地域の活性化にもつながります。空き家をリノベーションすることで、新たな居住者や利用者が増え、街全体の魅力も高まります。


空き家は適切に管理されれば、地域社会の資源として再活用できる可能性も秘めています。空き家活用には、4月に予定される建築基準法の改正の影響も考えられます。空き家活用を検討される方は建築士に相談し、法的な観点も考慮に入れて改修していきましょう。


では、今日はこのへんで。良い1日を!

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I Live|田辺弘幸建築設計事務所

田辺 弘幸(たなべ ひろゆき)
昭和56年12月12日生まれ
一級建築士
大阪府岸和田市生まれ


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