みなさん、こんばんは。大阪、岸和田、南大阪、和歌山を拠点に『住まいに愛着を』をコンセプトに、住まうごとに味がでる家づくりを目指している　I Livel田辺弘幸建築設計事務所の田辺です。

先日、『グリーンネイバーフッド 増補改訂版 ポートランドに見るアルチザンエコノミーという新しい資本主義のかたち』を読みました。この本は、持続可能でクリエイティブなまちづくりに取り組むアメリカ・ポートランドの事例を紹介しており、とても刺激を受けました。

ポートランドは、10年以上前から「次世代都市」として注目を集める街です。特に、荒廃していた倉庫街「パール・ディストリクト」を再開発し、歴史や雰囲気を残しながら、魅力的なエリアに生まれ変わらせた事例が印象的でした。ただすべてを壊して新しくするのではなく、小さなクリエイティブを積み重ねることで、歴史を引き継ぎながら次世代へと住み継がれていく街づくりを実現している点に感銘を受けました。

本書を読みながら、地元・岸和田のまちづくりにもこの考え方が活かせるのではないかと思いました。岸和田には歴史ある街並みや、だんじり祭りのような地域独自の文化があります。それらを壊すことなく、地元の職人やクリエイターと協力しながら新しい価値を生み出していくことで、さらに魅力的な街へと成長できる可能性を感じます。

ポートランドが小さなアイデアの積み重ねで再生してきたように、岸和田でもまずはできることから始めてみたいと思います。では、今日はこのへんで。