みなさん、こんにちは。
大阪・岸和田を拠点に「住まいに愛着を」をコンセプトに活動している I Live|田辺弘幸建築設計事務所の田辺です。
家づくりを進める中で、「防火地域」や「準防火地域」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。特に岸和田市や泉大津市では、市内の多くの場所が準防火地域に指定されており、住宅の設計にも一定の防火性能が求められます。
その中でも注意が必要なのが「延焼ライン」に関するルールです。今回は、「延焼ラインとは何か?」という基本から、準防火地域での窓や玄関ドアなどの開口部を計画する際に気をつけたいポイントをご紹介します。
■ 延焼ラインとは?
延焼ラインとは、隣家などからの火災が自分の家に燃え移るおそれがある範囲のこと。建築基準法では、「外壁から1階は3m以内、2階以上は5m以内の部分」が「延焼のおそれのある部分」とされ、この範囲にある開口部には防火性能が求められます。
つまり「延焼ライン」とは、火災に備えて特に気をつけて設計しなければならないエリアを示す目安です。
■ 岸和田・泉大津では要注意
岸和田市や泉大津市のように、準防火地域の指定が多いエリアでは、通常の住宅でもこの延焼ライン内の開口部に「防火設備(または準防火設備)」を使う必要があります。
たとえば、
-
窓には網入りガラスや耐熱強化ガラス+防火サッシを使用
-
玄関ドアには防火仕様のスチール製や防火木製ドアを選定
など、材料選びにおいて制約があるため、事前の計画と確認が重要です。
■ 開口部計画の工夫と設計のポイント
当事務所では、防火性能を確保しつつも、住まいの快適性や美しさを損なわない工夫を行っています。
-
延焼ラインの外に開口部を配置する
-
庇や袖壁などで緩衝空間をつくり、延焼ラインの緩和を図る
-
庭や塀を活用しつつ、光や風を室内に取り込む設計
防火と快適性のバランスは、設計次第で十分に両立できます。
■ まとめ
「延焼ライン」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、これは火災に対する安全を守るための重要なルールです。とくに岸和田市や泉大津市のように準防火地域が広く指定されている地域では、家づくりの計画段階からこの点をしっかり把握しておくことが大切です。
「この窓、防火サッシが必要?」「木の玄関ドアは使える?」といった疑問は、建築士に相談すれば最適な方法を一緒に考えられます。
これから家を建てる方、リノベーションを検討されている方も、ぜひお気軽にご相談ください。
地域の特性に合わせた、安心で心地よい住まいを一緒につくっていきましょう
I Live|田辺弘幸建築設計事務所
田辺 弘幸(たなべ ひろゆき)
昭和56年12月12日生まれ
一級建築士
大阪府岸和田市生まれ
設計事例はこちらをご覧ください
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