みなさん、こんばんは。大阪、岸和田、南大阪、和歌山を拠点に『住まいに愛着を』をコンセプトに、住まうごとに味がでる家づくりを目指している　I Livel田辺弘幸建築設計事務所の田辺です。

2024年10月27日、秋の夜空を彩る第3回kcp未来花火が無事に開催されました。当日は天候が心配されていましたが、夜には澄みわたる空に美しい花火が咲き誇り、多くの来場者がその輝きを楽しみました。このイベントは、近年増えている企業主導や行政主導の花火大会とは異なり、地域の市民一人ひとりの手で作り上げられた手作りの花火です。私も副実行委員長として携わり、地域の皆さまと共にこの特別な夜を共有できたことを誇りに思います。

写真：山本祥司氏撮影

kcp未来花火は、地域住民の熱意と協力で支えられており、岸和田市内各所に設置した募金玉や協賛企業の協力を通じて実現しています。企業主導の花火に見られる派手な演出や利益追求とは一線を画し、地域の人々が心を込めて準備するこの花火には、地域のつながりと未来への希望が宿っています。市民の想いが集まり、夜空に打ち上げられる花火には、「自分たちの街をもっと良くしたい」という共通の願いが込められているのです。

夜空をキャンバスに、次々と打ち上がる花火はさまざまな色と形で輝き、観客からは感嘆の声が上がりました。特に、何重にも重なる光の層が織りなす演出は、まるで未来への明るい展望を象徴しているかのようでした。その一瞬一瞬の輝きが、「未来を共に創っていこう」というメッセージとして地域の人々に届けられ、共感の輪が広がったと感じています。

さらに、会場はまるでお祭りのような賑わいで、子どもたちのダンスパフォーマンスや、食べ物や飲み物のキッチンカーやフードテントが並び、世代を超えた交流の場となっていました。家族や友人と共に集い、笑顔で会話が交わされる様子は、地域コミュニティの強さを改めて実感させられる場面でもありました。

写真：山本祥司氏撮影

また、会場には「泉大津さんま屋台骨」も出展し、さんまの形をした特製テーブルが来場者の憩いの場として活用されていました。テーブルを囲み、和やかなひとときを過ごす人々の姿が、地域の温かさと市民が創り出すイベントならではのアットホームな雰囲気を感じさせてくれました。

写真：山本祥司氏撮影

クライマックスの花火が打ち上がると、夜空全体が一瞬で光に包まれ、観客は息をのんでその瞬間を見守りました。幾層にも重なる大きな花火が夜空に壮大な模様を描く様子は圧巻で、その美しさはまさに言葉を超えたものでした。そこには、地域の明るい未来への願いが込められており、参加者一人ひとりの心に深く刻まれた特別な瞬間となったことでしょう。

写真：山本祥司氏撮影

運営には多くの困難が伴いますが、来年もこの手作りの花火をさらに良いものにできるよう、地域の皆さんと共に考え、準備を進めていければと思います。市民の力でつくり上げるkcp未来花火が、今後も地域に根ざし、未来への希望の光を照らし続けることを願っています。

では今日はこのへんで。