みなさん、こんにちは。
大阪、岸和田、南大阪、和歌山を拠点に「住まいに愛着を」をコンセプトに、住まうごとに味わいが増す家づくりを目指している I Live｜田辺弘幸建築設計事務所の田辺です。

家づくりを考えるとき、リビングをどんな場所にするかはとても大切なテーマです。
家族が集う場所として、あるいはひとりでくつろぐ場所として、心地よく過ごせる空間とは――
その答えのひとつとして、「海南の家」では畳のあるリビングという選択をしました。

天井まで伸びる大きな開口部からは、緑あふれる景色とやわらかな光が差し込みます。
足元には畳。素足で歩くとそのやわらかさにほっとし、座れば自然と体の力が抜けていきます。

ごろんと寝転んだり、子どもと遊んだり、来客を迎えたり――畳は暮らしに寄り添い、
使う人それぞれの時間を受けとめてくれる、懐の深い素材だと感じています。

床座だけでなくソファも取り入れた設えとすることで、 椅子の暮らしと和の暮らし、両方の心地よさを味わえる空間に仕上げました。

畳の色味はベージュトーンを選び、天井の木やフェザーフィールというしっくい塗装の壁、
そして外の自然と調和するように整えています。
素材同士がやさしく響き合い、時間の流れまでもゆったりと感じられるような、穏やかな空気が流れています。

畳のあるリビング。それは単なる「和の要素」ではなく、 現代の暮らしの中に“日本らしさ”を自然に取り入れる、あたたかな選択だと思っています。

もし、家族でくつろげるリビングをお考えでしたら、畳のある暮らしもぜひ候補に入れてみてください。