「ninkipen!ー今津康夫の仕事」

query_builder 2025/02/02
ブログ

みなさん、おはようございます。大阪、岸和田、南大阪、和歌山を拠点に『住まいに愛着を』をコンセプトに、住まうごとに味がでる家づくりを目指している I Livel田辺弘幸建築設計事務所の田辺です。


昨日は近畿建築士会協議会青年部主催の「ninkipen!ー今津康夫の仕事」に行ってきました。テーマは協働。建築家の今津さんと、コラボレーターであるNEW LIGHT POTERYの永富さん、fabric scapeの山本さん、安多化粧合板の安多さん、そしてコーディネーターにはひとともりの長坂さんと多彩で豪華な顔ぶれでした。



午前は安多化粧合板の突板のギャラリーを見学させて頂きました。化粧合板を展示するスペースで細長い一室空間です。道路やその先の生駒山まで連続した4m跳ね出しのキャノピーがダイナミックで、帽子のようにギャラリー周囲に連続しています。



不完全なトラスという言葉で説明されていた、木の架構がつくりだすリズムがとても印象的で、大きな片持のキャノピーを支える構造としては華奢な印象。それぞれの部材が最大限仕事をすることで、軽快な構造体になっています。


突板のギャラリーですが、建築物には一切突板が使われていません。外壁下地の裏側がそのまま仕上げとなっている素の空間に、様々な模様の突板が並んでいます。



外構はグリーンスペースの辰巳兄弟。工場地帯の中で突如現れるオアシスのようです。様々な植物を混在して植えることで、日々異なる表情が楽しめるようです。



外周部には、構造体である細いスチールロッドがバッドレスのように配置されています。植栽があることで違和感なく共存していました。


木の架構が生み出すリズムが美しい。シンプルなディテールの積み重ねで、簡素な素材を用いながらも美しい建築でした。

後半は場所を移動し、今津さんの講演会。改めてお話を聞くので、新鮮でとても楽しい会でした。講演会の後半はコラボレーターであるNEW LIGHT POTERYの永富さん、fabric scapeの山本さん、安多化粧合板の安多さん、そしてコーディネーターにはひとともりの長坂さんを迎えての座談会。非常に個性が強いコレボレーターとの協働で今津さんの建築ができていることが分かりました。コラボレーターでありそれぞれが施主でもあるという関係性。今津さんの落ち着いた人間力がすごいなぁと感じました。


座談会の中で、今津さんの建築のつくり方は、オーケストラのように、指揮者がいて全体をコントロールするよりも、それぞれとのセッションにより、よりそれぞれの個性を活かした建築となっているというようなお話がありました。コラボレーターの個性を活かしながらも、全体としては今津建築となっている。とても上手いなぁと感心しました。


良い建築と良いお話を伺うことができ、とても勉強になりました。この企画をしてくださった近建青のみなさんに感謝いたします。


では今日はこのへんで。良い1日を!

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I Live|田辺弘幸建築設計事務所

田辺 弘幸(たなべ ひろゆき)
昭和56年12月12日生まれ
一級建築士
大阪府岸和田市生まれ


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