今日は２０１５年に竣工した『庭とつながる家』を少しご紹介させていただきます。

庭とつながる家は大阪府岸和田市に建つ一戸建て住宅です。母屋に隣接した敷地に建つ若いご夫婦と子供たちのための家です。隣接する母屋にご両親が住んでおられたのですが、母屋は昔の古民家なのでどうしても段差が多く、ご両親が住み続けるには難しい状態でした。将来的には母屋を改修し子世帯が母屋に、庭とつながる家にご両親が移り住むことが想定されました。

敷地に余裕があるため、南北に庭を設け、様々な場所から庭を望むことができるよう配置しました。南側に設けた庭に面して各居室を配置し、各部屋に光と風を取り入れる計画としました。また、縁側を設け、庭へと出やすいよう設えました。この庭は子供と遊んだり母屋のご両親と適度に交流できる場所になりました。

内部空間は屋根の化粧垂木を現しとし、シンプルながら力強い空間としました。杉の木の架構、無垢の杉フローリング、しっくいの壁といった自然の材料を用いることで、木の香りがする優しい空間になりました。

また、内部の壁のしっくい塗や床の蜜蝋ワックス塗は施主さんや友人たちとDIYで行いました。自分たちで関わることで、少しコストを抑えながらも愛着がわく住まいとなりました。

庭とつながる家

では今日はこの辺で。良い１日を！

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