少し時間が経ってしまいましたが、ハチミツ３５無事開催しました。ＳＩＭＳ建築設計の島村健司さん、ハナクラスの佐原光治さんにお越しいただき、「デザインレビュー vol.1　建築家・島村健司／佐原光治」ということで、建築について考えていることをお話し頂きました。

島村さんは住宅を中心に、周辺環境への配慮、クライアントの希望をどう建築に反映させるか、素材の選び方などについてお話し頂きました。特に印象に残ったのが断面を大切に考えるということ。建物の高さ、天井の高さ、床の高さなど、その場所に適している寸法を丁寧に考え心地よい居場所となるよう計画されています。クライアントへのやさしさに溢れた丁寧で誠実な建築で素敵だなぁと思います。また、リノベーションの話も少々。建築家として街に関わり良質な空間を生み出しておられます。

佐原さんは、公共建築の話から自邸の話まで。『建築を地域に開く』ということについてお話し頂きました。周辺と無関係に建物をつくるとどうしても孤立し、壁を作ってしまいます。建築を地域に開くことで、地域の中に馴染み、親しみを持って受け入れられ多様な使い方が生まれる。それは住宅でも同じことで、建築を地域に開くことで、地域のコミュニティの中で良い関係を築くことができる。与条件や要望を超えたところで、敷地に建つ建築は本来どうあるべきか、ということを自問自答し、大らかで力強い建築を生み出しておられます。

同じ設計事務所出身のお二方にお越し頂いた座談会。作風や考え方は違いますが、建築家がどのようなことを考えて設計しているか、真摯に取り組む様は伝わったのではないかと思います。改めまして、島村さん、佐原さん、ご来場頂いた皆様ありがとうございました。

次回はいよいよ３周年。5月28日（土）19：00～建築家の方ゲストにお迎えして座談階を予定しております。詳細は後日アップしますのでお楽しみに。