こんばんは。
大阪・岸和田を拠点に、「住まいに愛着を」をコンセプトに家づくりをしている I Live｜田辺弘幸建築設計事務所の田辺です。

今日はこどもの日。
家族で過ごされた方も多いのではないでしょうか。

私たちが家を設計するうえで大切にしていることの一つに、「子どもがのびのび育つ環境を整えること」があります。
ただ広いだけではなく、家全体に多様な「居場所」があること、そしてそれらが緩やかにつながっていること。この２つが、子どもたちにとって豊かな成長の舞台になると感じています。

例えば、リビングの一角で本を読むスペースがあったり、階段を上がった先に家族の気配を感じながら集中できるスタディコーナーがあったり。
ときにはウッドデッキに出て、自然と触れ合う時間も。

また、ぐるぐると回遊できる間取りは、子どもにとってはちょっとした冒険のようなもの。追いかけっこをしたり、かくれんぼをしたり。

遊びがそのまま暮らしの中にある。

そんなおおらかな家づくりを目指しています。

そうした空間を包み込む素材も大切です。
無垢の木の床や天井、漆喰の壁など、自然素材をふんだんに用いることで、手ざわりや空気の質感までもが、子どもの感性を育ててくれるように感じます。
夏は涼しく冬はあたたかい、五感で心地よさを感じられる環境は、大人にとっても癒しとなります。

「のびのび育つ」──それは、建物の間取りや素材だけでつくれるものではありません。
でも、その舞台を整えることは建築でできる。
そう信じて、これからも家づくりに向き合っていきたいと思います。