240102(火)命を守る建築

１月２日(火)

お正月は初詣に行ったり実家に行ったり、のんびり過ごしています。そのような中2024年1月1日午後4時10分頃、石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6の地震が発生しました。被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。

今回の地震のニュースをみると、伝統的な木造の家屋が倒壊したり、木造家屋の密集地で大規模な火災が発生したりといった映像を目にします。中には鉄筋コンクリート造のビルが横倒しになったり、液状化により道路がめちゃくちゃになったりしていますが、古い木造家屋の被害が目立ちます。

昨今建築物の省エネ化を目指し省エネ改修が推進されていますが、改めて建築物の耐震改修の重要性を認識しました。古いから一様に壊し新しく建て替えるのではなく、古くて良い家屋は適切に耐震診断し、必要に応じて耐震改修する必要があります。以前は古い民家を改修する方がコストがかかることが多かったですが、現在は解体や新築の価格が上昇しています。手間と費用はかかりますができることなら耐震改修、省エネ改修をし、次の世代に住み継ぐことができればと思います。自治体により様々ですが、一部補助金がもらえたり、税制の優遇措置があったりします。

建築はデザインや住み心地はもちろん重要なのですが、人の命を守るという使命があります。そのようなことを再認識するお正月になりました。