建具のメンテナンス

みなさん、こんにちは。I Live│田辺弘幸建築設計事務所の田辺です。

１月２１日(日)

今日は海南の家に建具のメンテナンスで伺わせて頂きました。木製建具は一点一点大工さんに枠を造ってもらい、建具屋さんに枠に合わせて建具を造ってもらいます。どうしても天然の木でできているので、湿度や温度によって反りや伸縮が生じます。一年くらい様子を見て、調整していく必要があります。手間はかかるのですが、既製品のサッシでは実現できない開口部のデザインができるので、適材適所で使っていきたいと思っています。

さて、建築物の省エネの観点で外皮計算をする際、木製建具については個別で計算が必要になるようです。木は熱を伝えにくいので、省エネが進んだ北欧などでは木製サッシが進んでいます。日本ではなかなか普及していないのですが、木製建具の精度を高め、気密性も担保できるように考えていかないといけないと思っています。

メンテナンスといいつつ、後半は珈琲をご馳走になりゆっくり過ごさせて頂きました。気積が大きいのですが、セルロースファイバーの断熱材のおかげなのか、床暖房で室内がとても快適です。庭では様々な植物に蕾がつき始め、春が来るのを待ち望んでいます。