無垢の木の魅力

今日は昨日に引き続き、木の話。上吉野木材協同組合の市を見学させて頂いたのですが、上の写真は大きな杉の原木です。驚いたのが、雨が上がってしばらくすると、陽が照っているわけではないのに水蒸気がたくさん立ち昇ります。雨で水分を取り込んだのを放出している。調湿効果がかなり高いんです。四季があり湿潤な日本では、調湿効果が高いと室内空間が快適になります。ジメジメした梅雨などの季節では湿度を下げ、冬の乾燥した季節では水分を放出する。ビニルクロスなどの工業製品では得られない効果です。

また、杉は耐久性がないように思われがちですが、使い方次第でとても長持ちします。木造寺院、古民家はとても長くもっていますよね。昔の街にある杉の外壁なんかも、サイディングとは比べ物にならないくらい長持ちします。また、杉の中心部からとれる赤身材や黒杉は、外のデッキでも使えるくらい耐久性があります。水にも強いので、トイレなどの水周りでも問題なく使えます。匂いを吸収してくれて、木の香りを出してくれるのも良いです。

少し傷がつきやすいですが、余りある利点があります。無垢の木を使う機会は減少傾向ですが、当事務所ではこれからも積極的に使いたいです。

では、今日はこのへんで。良い１日を!