間取りにはすべてが詰まっている

計画中の住宅のプランニングはやっと方向性が見えてきました。敷地条件、お施主様のご要望、構造、法規、などさまざまな観点から検討し、一つの間取りに落とし込みます。間取りができている段階で、外観、内観はもちろん、照明やエアコンなどの設備、構造、おおよそのコストなど家の全体像は頭の中にまとまっています。一枚の間取りですが、家のデザインのすべてが間取りの中に盛り込まれています。

中にはまず間取りを考え、外観を考える方もいらっしゃいますが、本来すべてのことを総合的に考えなければ良い間取りをつくることはできません。言うのは簡単ですが、これがなかなか難しい。たくさん試行錯誤し、膨大な没案の上に出来上がります。今回80案くらい考えました汗。没のハードルは人それぞれですが、建築家はそのハードルを高く意識しています。

そうしてできた案を施主様に提案し、打合せを重ねることで間取りが出来上がります。この打合せもとても重要で、どれだけ意見を支わせるか、疑問に納得がいく説明が帰ってくるかも依頼するか判断するポイントになろうかと思います。

設計事務所では最初の提案を数万円程度で出してくれる場合が多いので、一度提案してもらって相性を考えてみると良いと思います。

では今日はこのへんで。良い１日を！