有料老人ホームの計画

みなさん、こんばんは。I Live｜田辺弘幸建築設計事務所の田辺です。

今日はご相談頂いておりました有料老人ホームについて、ご提案させていただきました。

市街化調整区域で、竹林など眺望が良い敷地に、平屋で計画しました。木造平屋なのでできるだけ木を用い、優しい印象の空間になるよう考えました。

木製トラスでつくる大屋根の下に、生活空間があり、庭や景色を楽しむことができる空間となっています。

市街化調整区域に建築する場合、敷地面積によって幹線道路までの前面道路の幅員が３０００㎡までは４ｍ、それを超えると６ｍ必要になります。（特定行政庁によって異なるかもしれません）

通常の道路幅員は道路側溝も含めた幅ですが、開発の際の幅員は道路側溝を除いて４ｍ必要になりますので注意が必要です。

また、開発の事前相談から始まり、事前協議、都計法３２条協議、２９条許可申請、開発工事、都計法完了検査などの手続きが、建築確認申請までに必要になります。その後確認申請でも時間がかかりますので、計画開始から工事着工まで最低１年はかかることになります。

建築費には、建物本体の費用だけでなく、造成工事、給排水の引込工事、場合によっては浄化槽、擁壁など市街化区域での計画では必要ないものもかかります。その分土地は安価なことが多いですが、注意が必要です。

他にも調整区域ではクリアしなければいけないことが多々ありますので、土地をご購入される前にご相談することをお勧めいたします。

今回は考えている予算がなかなか合わなさそうでしたので、見送りになりそうです。

当事務所では住宅だけでなく、福祉関係のご相談もお受けできますので、お問合せをお待ちしております。